宇良

絵になる力士の 宇良 と、前廻しの試金石は 若隆景 、 豊昇龍の四つはこれからだ





大相撲5月場所も終盤戦、推していた豊昇龍は隆の勝戦に負けた。上手廻しからの仕事が、これからの豊昇龍の課題の一つだな。四つ具合も、胸の合わせ方、アゴの締め方、差し手と上手の位置、足の構え方、どれをとっても、若いころの白鵬に劣る。しかし朝青龍の若いころとは、右と左の違いはあれど少し似ている。

2敗の隆の勝を追う3敗は、照ノ富士と宇良と佐田の海の3人になったけど、4人の中で相撲内容は圧倒的に佐田の海が良い。北の洋ではないが、白い稲妻という言葉が浮かんだ。

そして、ここまで優勝争いに残っている宇良。今日の貴景勝戦は勝負が決まった瞬間が、最高に絵になった。自然に歩くぐらいのスピードで、どこにも宇良の攻撃を受けていない様子で土俵を割る貴景勝。歩くぐらいの速さで、だから不自然だ。静止画像でも分かる不自然さ。

宇良の方は体を入れ代えるときに貴景勝の足で蹴られたみたいになり、自分の意思以上に体は飛び、さらに回転も加わった。結果、貴景勝との距離は有り得ないぐらいの位置まで開き、宇良は宙を舞い、眼差しは貴景勝の出た足が着地するのを凝視している。

数年経って、このときの勝負が決まった瞬間だけの画像を見せられたら、知らない人は何が起こったか分からないって感じだろう。きっと、楽しい記憶として残る一番となった、はずだ。

さて優勝争いのトップに立った隆の勝、いよいよ13日目は若隆景との大一番、若隆景にとっては右四つ左前廻しにはなりやすいだろうし、一気には持って行かれないだろう。

しかし今場所の隆の勝は、一旦止まっても三大関よりは前に出ることが出来る難敵だ。今場所は前廻しでの勝負が多かったけれど、試金石となりそうな隆の勝戦だ。両差しの相撲は、照ノ富士戦で結果を出せなかった。鶴ヶ嶺みたいにヒジを張ってほしかったけど、実際にやるのは難しい。

前廻しの相撲は隆の勝戦で結果が出るか、勝負だ。って、いつの間にか文章が隆の勝から、結局は若隆景目線に変わっているのだ。これで、いいのだ。

大相撲力士名鑑 : 宇良 若隆景 豊昇龍




砂かぶりの夜

6件のコメント

  1. 主題とは違いますが、大関が弱いです。昇進するまでと後ではガラっと変わってしまう。大麒麟・琴桜・清国・前の山、時代を知っている私には、今の大関は大関に非ずですね。ほんと奮起して貰いたい、そう思います。

  2. 歴大最高は千代の富士さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    今の土俵は、確かに大関と大関以下の力士との実力が拮抗していますね。また、三役クラスの実力を持つ力士の数が多いです。大関の地位を維持するのが大変になっているという感じで、陥落する大関が出てきても不思議ではない、という時代が今という気がしますね。

  3. 若隆景が東関脇の仕事をした。隆の勝が少しカタくなっていたのもあるが、3敗に引きずり下ろすことに成功した。最後引き落とした後、更にダメ押ししたのは、九日目の貴景勝戦の誤審疑惑のせいではないだろうが。
    十四日目、若隆景vs宇良が組まれた。過去若隆景の2戦全勝、順当にいけば若隆景だろうが、宇良は見ているほうの想像を遥かに超えることをやってくる。
    若隆景、今場所3大関総ナメを達成しているが、ほとんどニュースにならないのが現状だ。照ノ富士は十三日目、貴景勝の取組途中の猫だまし(初めて見た)にも動じることなく3敗を守った。
    残り2日は正代と御嶽海だろう。うっかりすると両大関負け越し決定での対戦となるが、かえって取り辛いだろうか。でも同じ3敗の隆の勝や佐田の海の予想される相手より遥かに取りやすいか。
    貴景勝は若隆景戦の誤審疑惑が千秋楽まで尾を引きそうだ。この一番の佐渡ヶ嶽審判長は十三日目から休場だ。
    >>https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202205200000553.html
    どうも後味が悪い。誰が優勝でも最後はきれいに終わってほしい。

  4. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    今場所はここまで、勝負判定でいろいろありました。多くのスポーツでチャレンジのシステムが出来る中で、物言いのシステムと、ビデオ判定のシステムをいち早く完成していた大相撲です。先日、女性のサッカーの審判がハードなトレーニングをしていたのをテレビで見ました。審判委員にも行司にも、「頑張れ~」としか言えないですね。

  5. 宇良の動きは華やかですね
    倒れるときによく
    滞空時間を稼ぐためすごい体制でジャンプしてます
    まだ相撲にも伸びしろがある気がしますし
    これからの活躍に期待してます

  6. しろさんへ
    コメント、ありがとうございます。
    宇良の動きが凄いのは、その運動能力とともに勝負への執念があって成せる技でしょうね。最近は本格的な押し相撲だけでなく、四つ相撲にも進境著しいところを見せていましたね。終盤戦で休場しましたが、大きなケガでないことを祈るばかりです。

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