霧馬山

令和5年を締めるに相応しい相撲を、霧島も熱海富士もとってくれて、まだ琴ノ若にも?

大相撲11月場所は12日目、トップを並走する大関VS関脇の対決は霧島が制した。前日に貴景勝を相手に強い勝ち方を見せて、一気にブレイクかと思わせた琴ノ若だったが、霧島の壁は高かった。

霧島の勝ち方も、前廻しの良いところを引いての完勝だった。何ヶ月か前に若隆景に取ってほしいと、何度かブログに書いた、前廻しを引いての寄り相撲。

霧島は突っ張りも、吊りも、投げも、前廻しも、かなり何でも出来る。解説で白鵬が、「相撲の型を決めた方が良い」と話していたばかりの、万能型の勝ち方だった。私は何でも出来る霧島の、その取口が自然に出ていると感じるので、今のままで良いと思う。

トップを並走する熱海富士は、小手に振る強さと土俵際の勝負強さという、熱海富士本来の相撲で豊昇龍を破った。「熱海富士本来の」という言い方は皮肉になってしまうが、実際のところ、きっぷの良さと勝負への執念、これが熱海富士の強みだ。

13日目は高安が相手。先場所のキツイ負け方があるから、高安もグイグイきそうだ。地力という点では、高安は今でもトップクラスだ。先場所よりも逆転勝ちが多いような気がする熱海富士の、試金石的な相撲になる、と思う。

まぁ、とにかく、白鵬も言っていたけど、二場所連続で優勝力士の成績が11勝4敗では、それは切ないし、一年納めの11月ならば、切なさも寒さも身に染みる。12勝か13勝で、「あぁ、強かったなぁ」「良い相撲とったなぁ」って感じで、令和5年を締めてほしいね。

大相撲力士名鑑 : 霧島 熱海富士

砂かぶりの夜

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