白鵬 と 宇良 の一番を徹底的に見ると、紙一重だったと見えてくる





大相撲名古屋場所8日目はついに、白鵬VS宇良が実現しました。これから大相撲の看板カードとなるであろう取組の、記念すべき第一戦を振り返ります。

まずは白鵬は最近たまに見せる、左に変わり気味に左上手を狙う立合い。早く捕まえたい、との気持ちが伝わります。宇良の方は頻繁に見せる、やはり左に回り込むような立合い。結果としては仕切り線を挟んで、90度回っただけな感じでした。

白鵬が左上手を狙った立合いの時点で、宇良をかなり警戒しているのが分かりました。上手が引けないとなると白鵬は、まずは突っ張って宇良に潜り込まれないように距離をとります。そして横から崩せるチャンスを探るように突き放す白鵬でしたが、いきなり宇良が仕掛けます。

潜りながら、白鵬の左足に手を掛ける宇良。しかし白鵬は素早く足を引きます。このとき白鵬のヒザは伸びて、足は揃い、かなり危ない状況でした。しかしそれも一瞬、コンマ何秒で体勢を立て直し、右のかいなを返します。さすがは白鵬。ここで、ほぼ勝負あり。

それでも宇良が白鵬の足を取りにいった場面は、かなり緊迫したはずです。白鵬が右でかいなを返すところで、宇良は左脇が思い切り空きますが、これは白鵬の足が揃ったので右から出し投げを打とうという動きだったのでしょうか。白鵬の対応が速かった、これに尽きますが。

ここで注目したのは、宇良の右下手です。押しの威力を増したいと、押し相撲に徹する最近の宇良。輝戦で敗れたときなど、「あそこで廻しを引いてたら・・・」と思う場面がありました。宇良の四つ相撲の発動は、果たして何時になるのか・・・。

それが白鵬相手に、廻しを引いた宇良を見ることが出来ました。しかし本音を言うと、あの足を取ろうとしたように見えた局面、あそこで足が無理なら前ミツを狙う、という方向で切り替えていたら、どうなっていただろうと。もちろんそういう相撲を宇良はとっていないので、論理的に無理は承知です。

それでも・・・宇良なら出来たかも、と思ってしまう・・・、それが宇良の宇良たる魅力と思います。そしてあの足腰の柔軟さ、強靭さ、そして重心の低さ。あれで両前ミツを引かれたら、白鵬も厳しいと想像しました。安芸乃島に挟みつけられた旭富士状態、をイメージしました。

いや安芸乃島は剛力で、柔の宇良とは違う。どんな展開になるのか・・・、それはまた来場所も中日の8日目か? 何日目でも良いけど。

大相撲力士名鑑 : 宇良 白鵬

 

パワーストーンブレスレット:ローズクォーツで赤房をイメージしました




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